症状
投球時の肘の痛み
症状部位
治療方法
経過
野球の練習中に遠投をした時に右肘の内側に痛みを感じたそうです。初めは痛みもそこまで強くなくボールを投げることも出来ていたので様子を見ていたが、痛みが引く事がなかった為指導者の方に勧められて来院されました。
まずは問診と運動検査をしっかり行いました。肘を曲げた時に内側に痛みがあり、圧痛もあった為靭帯を痛めている疑いもありましたが、年齢的に成長期で骨にも異常がある可能性を本人と親御さんに説明をしてエコー(超音波)による検査を行いました。
エコーによる検査を行ったところ、右肘の内側で靭帯が付着する骨に異常を疑った為、痛みが引くまで最低4週間は投球をしないように伝えました。また、肘周囲と前腕に筋緊張が見られ、それも痛みの原因になっている可能性があると説明して痛みがある間は可能な限り来院をいていただいて施術を行いました。
(写真の丸印の部位が骨に異常の疑いがある部位です)
施術を続けているうちに肘から前腕にかけての筋緊張は緩和して痛みもマシになってきました。
4週間施術を行った後、再度エコーによる検査を行なったところ4週間前に比べて骨に異常が見られた部位も改善が見られ、投球操作で肘の痛みもほとんど無くなっていたので様子を見ながら投球を再開しました。
投球再開後も、痛みの再発を予防する目的で定期的な施術と自宅でも出来るストレッチなどの指導も合わせて行いました。
肘の痛みは無理をすると重症化して長期間プレーできなくなりますので、痛みを感じたら早めにご相談ください。
※当院での適応の範囲外と判断した場合は専門の医療機関を紹介させていただきます。